「茄子の一番花(いちばんか)を摘みとる」
茄子の花、濃い紫色できれいですよね。きれいだし色っぽいです。
そんな茄子の花がチラホラ咲き始めました。
せっかく咲いたのにかわいそうな気もしますが切ってしまいます(苗によっては切らない場合もあります)
その理由を分かりやすく説明します。自分の師匠でもある、うきは市にいる茄子作りの匠に教えてもらったことです。凄く分かりやすい表現をしてくれました。
つい最近植えたばかりの茄子苗。これを人間の年齢に例えると小学5、6年から中学生といった所です。
まだまだ身体的には未成熟で幼いですよね。
花が咲いたらそこが実になります。茄子にとって実は子供と一緒です。
小学5、6年から中学生が子供を産むのはまだ早いですよね?
確かに産める機能は備わってきてるけど、身体的にも、精神的にも、環境的にもまだ早いです。
それと一緒で、まだ幼い茄子苗に実をつけてしまうと、その後の成長に悪影響が出てしまいます。
具体的に言うと、一番最初に咲いた花を一番花(いちばんか)と言います。この一番花を取ることで、実を付け、その実を大きく成長させるはずだった養分を株(茄子の木)を成長させるために使うことができるのです。
こういった植物の成長をうまくコントロールしてあげることは農家によくある作業の一つです。
自分は「植物を育てるのは子育てと一緒」とよく表現します。 「実をつけるのはまだ早いよ」、「子供産むのはまだ早いよ」そんなことを思いながら作業すると楽しいです。
ただの作業にぜず、心を入れると仕事が楽しくなります。
そんな植物と向き合える農業が大好きです。
福岡県うきは市にて祖父から続く梨の栽培を中心に季節野菜の栽培も行っております。
農家の役割として植物の成長や、栽培方法、収穫方法、食べ方の豆知識はもちろんですが、
農家から見える田舎の風景、子育ての様子などをもお伝えして行きたいと思っております。
しゅうたの畑のコンセプトとして、畑に関わる皆様の身体の健康はもちろん
「心の健康」
にもお役立ちしたいと考えています。
福岡県うきは市浮羽町
「しゅうたの畑」